
新しい遺伝学的技術は、過去10年間で爆発的に進歩しました。 2003年にヒトゲノムプロジェクトによりヒトの塩基配列が明らかになり、最近ではエピジェネティクスの知見から、遺伝子発現メカニズムや発現タイミングだけではなく、翻訳後修飾も疾患の発症において重要であると理解し始めています。このため、エピジェネティクスに関わる分子を標的にした創薬が行われています。Christopher E Mason教授は、がんやウイルス感染により引き起こされる疾患など、あらゆる疾患に関わる遺伝子やエピジェネティックな制御メカニズムを体系化するテクノロジーを開発しました。これらのツールは、COVID-19パンデミックの際に非常に有用なツールであることが証明されました。MetaSUBプロジェクトを立ち上げ、テカンのFluentシステムを基盤にしたDreamPrep NAPを使用して、新型コロナウイルスやその他の微生物の変化を追跡しました。自動化の導入により、これまでの手動での実験に比べて何倍も速く正確に結果を得ることができました。このインタビューでは、Mason教授がプロジェクトの一環で地下鉄などで採取した大量のサンプルをいかに正確に早く処理するかという課題に対して、自動分注機を用いた解決方法について書かれています。
※本文は英語です