特定の測定モードにおけるマイクロプレートリーダーの感度は、さまざまな因子によって左右されます。
まず装置の設定は、感度測定結果にもっとも大きな影響を与えます。
そのため、モノクロメーターベースであれフィルターベースであれ、いずれのマイクロプレートリーダーでも励起波長および蛍光波長を最適化する必要があります。
もう一つの非常に重要なファクターはフラッシュ数です。フラッシュ数が多ければ多いほど感度は高くなり、データの精度は上がりますが、時間がかかります。なのでユーザーは、用途とデータの条件に合わせて感度と速度比を最適化しなければいけません。
このようにデータの精度を向上させるためには、装置の設定の最適化に加え、いくつかのアッセイパラメータも重要となります。測定能力を最大限に高めるには、プレートタイプ、フォーマットおよび充填体積などの最適化も不可欠です。
このテクニカルノートではそんな最適化がSparkを使用すればどれ程簡単になるか、実際の上方蛍光強度測定モード(上方FI)において、フルオレセインに対して実現しうる最も優れた検出限界の測定に使用した最適な試験方法、装置の設定および統計式について説明しています。