医療機器/診断機器の開発においては、機器のライフサイクルを考慮し、設計・開発だけでなく、カスタマーサポートについても並行して計画を進める必要があります。製品の収益性を可能な限り長く維持し、顧客ロイヤルティを保つためには、初期段階からその進化を計画することが不可欠です。製品ライフサイクル管理(LCM; product Lifecycle Management)の初期段階からOEMパートナーに相談することで、保守性が向上し、総所有コスト(TCO; Total Cost of Ownership)が低減され、長期的なリスクを低く抑えた製品の開発が可能となります。
市場の成長、製品の進化、コスト管理の計画に加え、OEMパートナーを早期段階から製品ライフサイクル管理計画に参画させることにより、規制コンプライアンスをより効果的に管理することも可能となります。これは特に欧州で進行中の抜本的な変化への対応に関して重要です。体外診断用医療機器に関する新たな規制枠組み(体外診断用医療機器規制)により、製造業者には多くの追加業務が生じています。米国でもFDAが品質管理システム規制のもとで医療機器の品質・安全性・有効性の向上に向けた取り組みを進めており、米国と世界の医療機器規制の調和を目指しています。変化する規制環境において、製品がライフサイクル全体を通じてコンプライアンスを維持するためには、開発プロセスの早い段階からOEMパートナーを関与させることが不可欠です。
製品ライフサイクル管理(LCM)の各段階で検討すべきことと、LCMを共に管理する最適なパートナー選定のポイントの各要素については以下のボタンよりPDFをダウンロードしてご一読ください。