前臨床における医薬品候補物の脱落は、創薬パイプラインの減少に繋がるため、製薬会社にとって大きな問題となっています。薬剤代謝は化合物の毒性試験において重要な要因であり、主に肝細胞で発現するシトクロムP450 (CYP450) は、薬剤代謝において非常に重要な役割を果たします。
CYP活性を誘導または阻害する可能性のある化合物プロファイリングを行うさまざまなスクリーニングアッセイがあります。このアプリケーションノートでは、3つの異なるCYP酵素において384 well plateベースでの酵素活性試験を自動分注装置Fluentを使用して自動化しました。
Fraunhofer Institute for Molecular Biology and Applied Ecology (IME) のScreening Port部門はセルベースの生化学的アッセイシステムの開発、ハイスループット創薬 (ハイスループットスクリーニング・ハイコンテンツスクリーニング・仮想スクリーニング)、バイオマーカー探索を行っています。
テカンとFraunhofer IME Screening Portは、Fluentラボラトリーオートメーションソリューションによる生化学的アッセイの自動化プロトコルを開発し、完全に自動化されたアッセイを実行することが可能なりました。Fluentはより大きなキャパシティーと高速化を実現し、優れたスループットとウォークアウェイタイムを提供し、より簡単で効率的な実験を可能にします。
このような方にお勧め
- 医薬品候補物の薬物動態を行っている方
- 抗がん剤の薬効評価を行っている方
- 化合物スクリーニングを行っている方
※本文は英語です。
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