
生体試料中のフェンタニルをはじめとする合成オピオイドの検出は、臨床および法医中毒学において極めて重要です。液体クロマトグラフィータンデム質量分析法(LC-MS/MS)など の分析技術は、フェンタニル類似体を高い選択性と感度で多重検出することができる一方で、正確な定量とハイスループットを両立するには、高度なサンプル調製が求められます。
この課題に対して、Resolvex® i300とHP-SCX Narrow Bore Extractionカラム(NBEカラム™)を使用した自動固相抽出(SPE)法は効果的なソリューションとなります。本テクニカルノートでは、ヒト尿から抽出した23種類のフェンタニル化合物の回収率が82%以上で優れた定量性があることを実証しています。
Resolvex i300を活用したSPE法の完全自動化により、簡便かつ効率的でスケールアップ可能な抽出プロトコールを確立が可能となります。
こんな方におすすめ
- 自動固相抽出(SPE)法を用いたフェンタニル類似体の抽出を自動化したい方
- 合成オピオイド検出において、定量性とハイスループットを両立したい方
- LC-MS/MS分析のサンプル調製に課題をお持ちの方
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