技術資料・マニュアル

アプリケーションノート:ヒト人工多能性幹細胞からの心筋細胞分化の自動化(日本語版)

Fluent® Automation Workstation による化合物の心血管毒性モニタリングに利用可能な生理学的モデルの自動作製

アプリケーションノート:ヒト人工多能性幹細胞からの心筋細胞分化の自動化(日本語版)

薬剤の有効性と安全性に関する問題は、依然として臨床試験の後期段階における中止の主な理由となっています。心血管系毒性は、このような中止の多くの場合で主要な原因となっており、現在のin vitroおよびin vivoモデルの妥当性が疑問視されています。

ヒト人工多能性幹細胞(hiPSC)由来心筋細胞は、ヒトの生理学的環境を適切に反映する強力なツールであり、無限の増殖能を有することから費用対効果に優れているうえ、再現性も高く、一定条件の試験系を可能にします。一方で、hiPSCの心筋細胞分化は手間のかかる多段階プロセスが必要です。また、 hiPSCの分化に用いるキットは、プロトコールを簡略化かつ標準化していますが、マニュアル作業時間の短縮や効率性の向上には自動化が求められています。

本アプリケーションノートでは、Fluent Automation WorkstationとNcardia社の96ウェルプレート用Pluricyte Cardiomyocyte Differentiation Kitを用いて、化合物の心毒性スクリーニングプラットフォームの自動化構築について紹介しています。

このような方にお勧め

・細胞培養を自動化されたい方
・培養細胞の分化/成熟度のばらつきを抑えたい方
・化合物の毒性や安全性評価を行っている方