技術資料・マニュアル

アプリケーションノート:D300e デジタルディスペンサーによる化合物の調製と表面プラズモン共鳴SPR 法を用いた結合活性評価

デジタルディスペンサーによる96 ウェルアッセイプレートの作製簡略化

アプリケーションノート:D300e デジタルディスペンサーによる化合物の調製と表面プラズモン共鳴SPR 法を用いた結合活性評価

創薬標的タンパク質に対する候補薬剤の結合活性を定量的に評価する上で、薬剤の濃度依存的な結合シグナルを解析する必要があります。

その際に実験操作として問題となるのが、化合物の溶解に用いられる有機溶媒の影響です。有機溶媒はタンパク質に対して変性作用があり、失活を誘発します。また水と異なる屈折率をもつため、有機溶媒の濃度誤差や不均一な溶媒調製は、得られるデータのバラツキを大きくし、時には誤った結果を出してしまうことも起こりえます。

本アプリケーションノートでは、デジタルディスペンサーを使用することにより、アッセイプレートの作製を簡略化が可能であることを示しています。

<アプリケーションノート概要>

D300eデジタルディスペンサーを使用して、結合解析に必要な濃度の異なる化合物溶液の調製を行いました。この調製した化合物溶液の標的タンパク質に対する結合シグナルを表面プラズモン共鳴法 (SPR法) により評価しました。デジタルディスペンサーで化合物分注を自動化した場合と、マニュアル操作の場合とで得られる結果の違いについて考察しています。

 

  • 製薬企業で創薬スクリーニングや薬効・薬理評価を行っている方
  • 微量分注を伴う実験で再現性を得られず困っている方
  • これから微量分注が必要な実験系を構築する方

      に特にお読みいただきたいアプリケーションノートです。

【関連資料】

【執筆者 ご紹介】
●山脇 つくし 様:東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻
物理化学的手法を用いた病原性微生物に対する阻害剤の研究とスクリーニングに従事されています。

●長門石 曉 博士:東京大学大学院医療福祉工学開発評価研究センター・准教授
創薬の物理化学とタンパク質工学の研究に従事されています。

●津本 浩平 博士:東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻・教授
生体分子相互作用の生物物理学的解析、設計、操作の研究に従事されています。

 

【東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻/化学生命工学専攻 医科学研究所疾患プロテオミクスラボラトリー 津本研究室 ご紹介】

生命分子間の相互作用は、非共有結合の組み合わせによる特異的な多点結合により形成されています。これらの相互作用への寄与を明らかにするために、様々な蛋白質の解析を行っています。アミノ酸等を用いた溶媒制御によって蛋白質をハンドリングしながら、部位特異的変異導入を活用し、多角度的に生命分子間相互作用を精密解析することで、特異性・親和性創出機構の解明を試みています。
高機能かつ優れた物性を持つ機能性分子の開発や特定の分子間相互作用を制御する分子種の探索を通じて創薬基盤の構築へと繋げるとともに、生命における“相互作用”の本質を理解することを目指している研究室です。

>>詳細は津本研究室のWebサイトをご覧ください。